早稲田時代の斎藤佑樹

2006(平成18)年夏の甲子園の決勝戦は、 歴史に残る名勝負になりました。

夏の甲子園の三連覇を目指す駒大苫小牧と、

夏の甲子園初優勝を狙う早稲田実業が、

決勝戦で激突し、

駒大苫小牧のエース・田中将大と、

早稲田実業のエース・斎藤佑樹が、

素晴らしい投げ合いを見せました。

そして、田中と斎藤が共に譲らず、 延長15回、1-1で引き分けになった後、

翌日の再試合では、斎藤が田中に投げ勝ち、 早稲田実業が4-3で駒大苫小牧を破り、 遂に早稲田実業が優勝の栄光を掴み取りました。

早稲田実業を優勝に導いた斎藤は、 試合中、汗を、きちんと折り畳んだハンカチで拭き取る仕草も話題となり、

「ハンカチ王子」として、一躍人気者になりました。

そして、田中は、楽天にドラフト1位指名を受け、プロ野球に入りましたが、

斎藤は、早稲田大学へと進学し、活躍の舞台を、東京六大学野球へと移す事になりました。

人気者の斎藤の早稲田進学により、六大学野球は、久々に大フィーバーを巻き起こしました。

斎藤は、2007(平成19)年春、六大学に颯爽とデビューし、

開幕戦の東大戦で、一年生投手が春の開幕戦で完封するという、80年振りの快挙を達成、

結局、4勝を挙げ、早稲田の優勝に大きく貢献しました。

同年秋にも斎藤は4勝を挙げ、 一年生にして、早稲田の春秋連覇の中心的存在となります。

また、斎藤が投げる試合は、観客が激増し、 六大学野球にも斎藤フィーバーを巻き起こしたのです。

斎藤の二年生までの4シーズンで、早稲田は三度、優勝しましたが、

その後、斎藤は各校に研究され、なかなか思うようには勝てなくなって行きました。

そして迎えた、斎藤の四年秋のシーズン、 2010(平成22)年秋に、

早稲田と慶応は同率で並び、 50年振りに、早慶のプレーオフが行われました。

この50年振りの、歴史的な早慶プレーオフで、

斎藤は8回途中まで慶応をノーヒットに抑える快投を見せ、 結局、早稲田が10-5で慶応に勝利、

斎藤は見事に、早稲田を優勝に導いたのでした。

斎藤は、早稲田での四年間で、通算31勝15敗、323奪三振で、 六大学史上6人目となる、30勝300奪三振を達成しています。

素晴らしい四年間だったと言えるでしょう。

コメントをどうぞ

サブコンテンツ

このページの先頭へ