栄光の優勝パレード(提灯行列)

東京六大学野球では、優勝を果たした学校は、全日程終了後、優勝パレードを行います。

監督や選手達は、先頭のオープンカーに乗り、その後を応援団が、更にその後に、提灯を持った一般学生が続き、

優勝を祝う大行列が、公道を練り歩くのです。

流石は、東京六大学野球の栄えある優勝校だけあって、そのお祝いも、非常に華やかなのです。

かつては、全日程の終了後、優勝校のパレードの一行は、神宮の絵画館前を出発し、 それぞれの学校まで行進したのですが、

今では、交通規制が厳しくなり、それぞれの学校周辺を行進する形式が主流となっているようです。

栄光の優勝パレードの一行は、校歌や応援歌を歌いながら、公道を練り歩くのですが、 沿道の人達や、道に面した建物に居る人達から、祝福を受けたりします。

いやが上にも、優勝したという実感は高まって行きます。

そして、母校へと到着したパレードの一行は、学校で待ち構えていた、多くの学生達と合流し、そのまま優勝祝賀会へと向かって行くのです。

ちなみに、優勝パレードが有る日は、午後の講義を休講にする学校も多いのだとか。

ともあれ、この優勝祝賀会では、学生達に無料で祝い酒が振る舞われるなど(未成年の学生は別?)、学校を挙げて、優勝を達成した野球部を祝福します。

優勝祝賀会は、総長や大学当局のお偉方による挨拶、監督による選手紹介、応援団によるデモンストレーションなどが行われ、賑やかな雰囲気で進行します。

学生達は皆、野球部の優勝への道のりに思いを馳せ、物思いに耽る…と、言いたいところですが、

タダ酒が飲めるからという理由で、集まる学生も、勿論沢山います。

最後は、皆で肩を組んで校歌の大合唱を行い、お開きとなりますが、 これがまた、大変感動的で、非常に、一体感を味わう事が出来ます。

これにてお開き、とは書きましたが、 学生達は三々五々、二次会へと向かい、再び優勝の喜びに浸る人達も多いようです。

こうして、幸せな夜は更けて行きますが、この優勝の喜びと感動に浸る事が出来るのは、毎シーズン、六大学の内、一校のみ。

「ああ、俺達は優勝したんだなあ」

と、野球部の選手達も改めて、優勝の喜びを噛み締めます。

優勝パレードという栄光の時を目指し、六大学の各校は、激しい戦いを繰り広げているのです。

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