これからの東京六大学野球に期待する事

私は、

「東京六大学野球は、コアなマニア向けの面白さが有る」

と書きましたが、

かつての東京六大学野球は、
野球界の王座に君臨し、
圧倒的な人気を誇っていました。

長嶋茂雄の登場により、
野球界の王座が、東京六大学野球からプロ野球に移ってからも、

1960(昭和35)年秋の、伝説の

「早慶6連戦」

の時は、神宮球場は、連日、6万人以上の大観衆で埋まり、
大きな感動を呼びました。

また、法政に、怪物・江川卓を始めとしたスター軍団が、大挙入学し、
法政が黄金時代を築き上げた時は、

法政の試合になると、神宮は超満員の観客で埋め尽くされました。

法政と明治の試合が行われる日は、

明治の最寄り駅・御茶ノ水駅から、
明治の学生達が、神宮球場が在る信濃町駅に向かうために、
中央・総武線に大挙して乗り込み、電車が満員になってしまい、

法政の最寄り駅・飯田橋駅から、
法政の学生達が、中央・総武線に乗ろうとしても、
電車に乗れなかった、

という伝説も生まれました。

その後も、慶応の高橋由伸の活躍や、

甲子園のスターだった、
早稲田の斎藤佑樹の活躍が有った時などに、

東京六大学野球は、世間の話題を集め、観客動員も飛躍的に伸びましたが、
それらは、いずれも一過性のブームに終わってしまい、

その大人気が長続きする事はありませんでした。

それは、一体、何故なのかといえば、

やはり、人々の価値観が多様化し、
沢山の娯楽が溢れている、現代においては、

東京六大学野球だけが、かつてのように、
あらゆる娯楽の頂点に立つ、というのは、
やはり難しいと言わざるを得ません。

しかしながら、

それでも、東京六大学野球は、
熱心な、根強いファンに支えられ、
今日も、学生野球において、

特別な位置を占め続けています。

一度、東京六大学野球の魅力に気付いてしまえば、
その虜になってしまうほど、

東京六大学野球は、本当に面白い、というのは、これまで繰り返し述べてきた通りですが、

まだ一度も、東京六大学野球を見た事がないという人には、是非とも一度、
神宮球場に足を運んでもらいたいと、思っています。

そして、東京六大学野球は、
これからも、歴史と伝統を守り、
魅力あるリーグであり続けて欲しいと、
私は願っています。

これからも、東京六大学野球に、幸あれ!

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